実績

1.創業資金調達 事例

ドッグカフェでの創業資金の調達サポート(東京都 多摩市)

就業していた会社が事業縮小となったため早期退職。その後、ドッグカフェの研究を行い、自宅マンションの1階空き店舗部分を賃貸することで創業したい、ということで資金調達について相談に来られました。創業資金の調達については、公的金融機関が掲げる要件のクリアできるかどうかが、まず大きな課題となっていました。飲食業での就労経験がなかったためです。
「どうしても、やりたいんです」「私もできる限り後押しします」とご本人と奥様が、熱く語りかけてこられました。そこで、詳細にご家族の状況等をヒアリングし、また具体的な事業内容を確認したところ、退職金の利用で自己資金をかなり用意できる、奥様に固定収入があるなど、公的資金の申請でアピールできる部分があると判断して、サポートをすることにしました。そこで、できる限り事業のもつ斬新さや売上達成に向けた根拠の具体化しつつ、調理の面での障害を取り除くようなアドバイスを行ったりして事業計画の中身をブラッシュアップさせていきました。さらに、前述のプラス材料の情報提供の仕方を提案したりして、公的資金の獲得に向けて交渉に臨んでもらいました。結果、600万を制度融資により調達でき、創業されました。

苦節16年、自分の店をもつための創業資金の調達サポート(東京 八王子)

16年間、居酒屋で働き、子供が専門学校を卒業したのを機に「自分の店をもちたい」との夢を実現したいと、相談に来られました。
 長年にわたり、居酒屋で調理、さらに店長として働いていたことから、店舗の運営そのものについては、全く問題もなく、また創業に関わる公的機関からの資金調達に関する要件もそろっていました。ただし、事業計画そのものには、大きな問題がありました。飲食店での就業経験からの店舗運営上の経営数値はご存知でしたが、肝心の事業といった面からの財務の視点や資金繰りに関する知識は、ほとんどお持ちではありませんでした。
 そこで、資金調達といった側面からは、見込みはあるものの、その後のお店を経営するうえでの危険性、財務の知識不足が資金調達の壁になる可能性がある、などのお話をしました。こうして点に関しては、ある程度予測されていたようで、「後で困らない事業計画づくりを手伝ってほしい」、「できる限り、資金調達が上手く行くよう、いろいろと教えてほしい」とおっしゃれたことから、お手伝いすることになりました。
 現時点で知っておくべき事柄や内容を伝えながら、居酒屋の事業計画を一緒に作成していきました。そして、資金調達の交渉に向かい、申込金額の900万円を調達しました。その後、収支、資金繰りの管理などを行いながら、季節メニューの提供と販売促進活動、イベント時期への早期対応などを行っています。

2.経営改善、事業再生資金調達 事例

ラーメン店の経営改善のリスケジュールサポート (東京都 港区)

創業後、8カ月。売上が想定目標の3分の1といった状況になり、相談来られました。いろいろとここまでの状況をお聞きし、まずは資金繰りの改善が急務と判断し、金融機関の融資残約1,400万円について、早急にリスケジュール(借り入れ条件の変更)をすることを提提案しました。すぐに提案を受け入れていただいたことから、素早く対応を開始しました。1年後に売上を借り入れの返済をしても生活費が賄えるところまで引き上げることを前提とした、競争相手やお店の状況に応じた経営改善計画、資金繰り表等を作成しました。そして、金融機関との交渉のサポートを実行。交渉では、売上のアップの手段や費用のコントロールの仕方が評価され、1年間、元金返済猶予ということで話がまとまりました。その後、新メニューの開発、価格の見直しなどの支援も行うことになりました。

弁当店の資金繰りサポート(東京 品川区)

お越しなられた時の状況。年商約4,100万円で経常利益5.9万円(繰り越し欠損金が約550万円)、民間の金融機関と公的金融機関からの借り入れが約2,600万円ありました。資金繰りが非常に厳しい状況で、借り入れの返済をすると役員報酬がとれない状況で、借り入れの返済をすると役員報酬がとれない事態に陥っていました。金融機関との交渉内容をすぐに検討するともに、売上についても立地が良かったため、素早く売上を上げるために対策を考え提案しました。「すぐにでも、お願いします」ということになり、返済の見直しのための事業計画づくりを一緒に開始しました。事業計画を策定後、金融機関との交渉に向けたアドバイスを行いつつ、対応しました。結果、返済期間の延長と金額は大きくないものの新規での借り入れができました。毎月の返済額が減るとともに、事業の改善に向けた取り組みのための資金が手に入りました。

3.事業承継系の資金調達 事例

事業の一部を引き継ぐ形でのケータリング事業の創業(神奈川県、川崎市)

友人と事業を始め、複数の事業を展開するといったところまで成功をおさめたものの、一緒に始めた友人との意見が合わなくなり、独立を決意したという中での相談でした。相談内容は、一部の事業を引き継いだが、資金繰りが厳しいので2,500万円の資金を調達したいということでした。
友人との話し合いで、複数の事業の中からケータリング事業を譲り受け、経営者として事業を始めていました。ケータリング事業は、月商2,300万円~3,000万円という状況でした。(ただし、ほとんど利益は出ていませんでした。新たに観光関施設等に対し、調理業務に受託に向け営業活動を行っていました)
そこでまず、事業の成り立ちから現状を精査したうえ、ケータリング事業の実績と目指すべき売上を想定、さらに利益、キャッシュフローも同様に目標を明確にしました。そして、目標達成に向けた施策を組み立てるといった作業を行い、事業計画の作成していきました。作成後、民間、公的機関を絡めて資金調達の交渉に臨みました。結果、2,000万円の融資の獲得できました。

うどん店の営業譲渡における資金調達サポート(東京都 稲城市)

電子部品事業を主とする会社が行っていた飲食店事業を、従業員の方が買い取ることになり、資金の調達について相談に来られました。京の出汁を売りにして郊外型のうどん店を経営していたものの、本業の電子部品事業の業績が低迷から中々抜け出せないことから、うどん店を手放したいとの話でした。電子部品工場の経営者とうどん店の店長がお越しになりました。
うどん店の売上は5千万円ほどでした。収支はほぼトントンといったところではあったものの、新たにてこ入れをすれば利益を出せる店といえました。店長による買い取り(営業譲渡)という形をとるにあたり、必要なことや譲渡資金額、その他付随する内容について、提案を行いました。そして、店長が手持ち資金で会社設立、一部資金を売り手の会社から貸す、残りを主として公的金融機関を活用して借り入れを行うといったスキームを作り、公的金融機関に持ち込みました。交渉には、やや手間取ったものの、譲渡資金の中で借り入れしたかった1,500万円の調達ができ、スムーズに営業譲渡が行われました。